2012年8月14日火曜日

石川県訪問先:公立つるぎ病院

*当訪問記録は平成24年度当時の記録であることをご了承ください。
 
石川県訪問先:公立つるぎ病院
事業担当者:病院長 島田敏實先生、副院長 橋本宏樹先生、
      管理部長 伊藤祐司様、 医療サービス課・在宅医療連携課長 宮下隆之様
      在宅医療連携課  村山美奈子様、石川裕香様 
      (平成25年~ 在宅療養支援部在宅医療連携室 へと変更となりました)
訪問日時:2012815日 14時~15時半

西金沢駅から北陸鉄道に30分ほど乗り、公立つるぎ病院へ訪問させて頂きました。


  自然豊かな町で、木々の緑と空の青さとがとても美しいコントラストでした



公立つるぎ病院はこちらです!

病院と映った空がとてもきれいで、金沢市からほど近い地域とは思えない自然豊かな町でした。

公立つるぎ病院屋上の白山麓と獅子吼高原はお盆の澄み渡った空気の中、
絶景を見せてくれました。
感動的な景色でした。
 
 
白山市は、平成172月に125村が市町村合併して誕生しました。
霊峰白山の山頂から日本海にいたる手取川流域の地域で、
石川県内で最大の面積(755㎢)です。
 公立つるぎ病院は白山市の南部、鶴来地区に位置し、
白山石川医療企業団(構成団体:白山市、野々市市、川北町)が運営しています。
同一経営母体の、公立松任石川中央病院と、
吉野谷・中宮・白峰の各診療所と一体的運営をしながら白山市の医療を担っておられます。

公立つるぎ病院の特徴の一つとして、通所リハビリテ―ションを積極的にサービス提供されておられました。地域の住民がいつまでも元気に暮らしていけるよう予防も含め、自分でできる活動の維持や拡大などを進められる取り組みは住民や地域の方々に喜ばれておられます。
 
 
お盆の最中にも拘らず多くの公立つるぎ病院幹部の皆様と織田内科クリニックの院長がご対応くださいました。感動致しました。
島田病院長をリーダーとし、一枚岩となった公立つるぎ病院の真剣な取り組みへの姿勢を強く感じました。
 
白山麓は、豪雪地帯で少子高齢化の進行が顕著であることもあり、介護保険開始前から多職種の連携が進んでおり、その活動は白山ろくサービス連携会議へと受け継がれています。
対照的に平野部の鶴来地区は、金沢市のベッドタウンとして人口も増加し高齢化率も低いという近隣地域間での特性が見られていました。
在宅医療連携拠点事業をきっかけに、鶴来地区サービス連携会議を立ち上げ、8月に第1回が開催されました。

また、総合的な在宅医療連携システムとネットワークの構築を目指して、白山ろく、
鶴来地区の医療機関・訪問看護ステーション・高齢者支援センター(地域包括支援センター)等の在宅医療に関わる多職種で構成する、白山ろく・鶴来在宅医療連携協議会が発足しました。

地域のかかりつけ医であり、在宅医でもある副院長の橋本先生からは地域のかかりつけ医のご意見や現状の活動状況などもお伺いすることができ、地域のかかりつけ医と地域医療を支える病院の密な関わりを実感致しました。

 連携とは、互いを知る事から始まると考えております。
互いがどのような役割を持ってどのような考えを持ち寄り、そして次はどのように互いに支援し合い地域を高めていけるのかと繋がる事で連携に成熟するように感じております。
今後、公立つるぎ病院を核として地域の皆様が十分に意見交換をされ、着実に発展されることを感じました。

皆様がとても熱心で、真摯であり、地域の事を愛しておられる事を強く感じましたので、必ず地域の連携は成熟し、住民の皆様が安心して暮らせる地域となられることと感じます。

 地域の在宅医療を活性化させる活動として、公立つるぎ病院が支援病院となり白山ろくの3つの診療所と連携して今年の4月から毎月1回カンファレンスを行い、2つの診療所と連携して8月から機能強化型在宅療養支援病院の届け出をされました。

 また、こちらの地域は施設や療養病院が充実している地域であり、施設を希望した時に大体2,3か月で入所可能だそうです。
病院を退院後、在宅になるとは少なくて施設入所されることが多い現状を伺いました。
域の方々はどのような場所で暮らし、最期を迎えたいかを選択できる事が地域になればと願います。
通所リハビリテ―ションセンターに来られた利用者の皆様が作成されたパッチワークです。
 地域の皆様もこのように強く美しく繋がっていければと思います。
また、地域で熱心に活動展開されている院長を筆頭にした公立つるぎ病院の皆様と当方とがいつまでも繋がる事が出来ればと願います。
  お盆の最中ご対応を頂き誠にありがとうございました
今後とも引き続きご指導の程よろしくお願いいたします