2012年8月22日水曜日

新潟県訪問先:魚沼市立守門診療所

新潟県訪問先:魚沼市立守門診療所
事業担当者:魚沼市役所 健康課 新病院対策室 佐藤竜郎様
      魚沼市役所 守門診療所 MSW 櫻井淳子様
      魚沼市役所 守門診療所 事務  柏木涼子様
訪問日時:2012822日 10時~11時30分

本日は、新潟県にある、ブランド米「魚沼産こしひかり」で知名度の高い、新潟県の魚沼市立守門診療所へ訪問をさせて頂きました。
雪国とは思えない非常に暑く、午前中でしたが、気温は30度近くに上がっていました。
のどかな田園風景と民家が点在する地域であり、夏休みの子供たちが林間学校に訪れていました。
魚沼市立守門診療所は、魚沼市が管轄する医療施設であり、保健・医療・福祉の複合施設である守門健康センターに開設されています。
保健センター、高齢者生活支援ハウス、訪問介護事業所、デイサービスセンター、在宅介護支援センターが一つの建物内に整備されています。
地域の方々の健康支援を一手に担われています。
新潟県はこの地域一帯に高度医療を提供するためのシステムを整備する計画を打ち出しており、地域医療再生基金を活用し、魚沼基幹病院を平成27年に開院予定で準備が進められています。
新しい魚沼基幹病院では急性期の高度医療提供が可能となるとの事です。
現在は、遠方の地域へ行かなければ受けられない医療があり、雪の多い季節などは移動することも大変な現状があります。地域で急性期~慢性期、回復期の医療提供が可能となれば住民の方々にも安心して暮らしていただけるのだと感じます。
現在の県立小出病院と県立六日町病院については、基幹病院の開院に合わせて県立病院としては廃止されます。
今後、小出病院は新しく魚沼市立病院として、外来、慢性期を中心とした一般病床90床(開院時)の病院になります。
一般財団法人魚沼市医療公社を立ち上げ、新小出病院、守門診療所、入広瀬診療所、堀之内病院をひとつの法人にして、地域医療を担う病診連携システムを構築し、住民の皆様に安心して暮らせ地域となるよう計画を進められています。
平成24年度 在宅医療連携拠点事業は、地域医療再生計画にプロセスにおいて、地域の医療拠点としての機能を高めるための取り組みとして参加をされました。
守門診療所を拠点としながら、事務局は魚沼市役所 新病院対策室で担い、行政主体の在宅医療連携拠点事業所の活動が見られています。
守門健康センターです
                       センターの中です
 
写真左より、魚沼市役所 健康課 新病院対策室 佐藤竜郎様
守門診療所  事務     柏木涼子様
守門診療所  MSW     櫻井淳子様
 
魚沼市では、旧小出町を中心にその周辺に、医療・福祉資源が集中しており、市内の点在している集落への訪問系サービス提供においては非常に難しい地域の実情があるとの事をうかがいました。
ただし、住民の方々にとっては住み慣れた自宅にいられることは何より安心できる場所なんだとも感じます。
市内には僻地診療所が3か所(横根、大白川、福山)あります。
入広瀬診療所の常駐の医師が、小出病院の医師の協力を得ながら高齢化率50%近い集落にある僻地診療所に週1回行き、診療を行っているとの事です。
この地域は雪の壁が多い所で5mにもなるなど、冬はまるで別世界になるそうです。
夏は家で過ごせても、冬は介護サービスもなかなか入れない、通院もできない、食料などを買いに行くのも困難ということで、冬季~雪解け時期までを療養病棟などを希望される方々、ご家族も少なくないとのことです。
県外まで行かれる方も少なくないそうで、雪国特有の地域特性が見られています。
魚沼市では地域資源マップの作成と、地域ニーズの把握の為、関係事業所を訪問し、現状の把握、聞き取りを始められておりました。
今後は課題検討会を予定されています。また小千谷市魚沼市医師会とは、方向性や進捗状況などの連絡を密に取り合いながら協力して活動されています。
地域住民への普及啓発としては、医師会を中心に行われている、地域医療魚沼学校との共催での住民向けフォ-ラム、All Together Better Health Ⅵ (第6回多職種連携教育と協働実践の国際会議:10月神戸)のあと、魚沼でのサテライトシンポジウムが予定されています。
今後とも実り多き年となりそうです。
魚沼市におかれましても、住民の方々の安心と願いが実る地域になりますようお願っております。
暑い中、ご対応を頂き誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。