2012年8月15日水曜日

富山県訪問先:上市町


当事業担当者:福祉課長 宮崎純始様、

    福祉課主任 柳田悦子様(保健師)、主任看護師 関野ゆかり様

 

訪問日時:2012815日(水) 10時~1140

 お盆の最中に訪問させて頂きました。

 北陸の涼しさを期待しておりましたが、全国的な猛暑はこちらにも波及しておりました。

 上市町の役場へお伺いし、「在宅医療連携班」の皆様が当事業を担当されておられました。
 
上市町 役場です
 

2012年に公開された「おおかみこども」の住民票がありました(^v^)
おおかみこども の イメージ画
上市町の連携されておられる中新川(なかにいかわ)郡医師会21村(上市町、立山町、舟橋村)を包括しており、在宅医療連携を目的に設立された「たてやまつるぎ在宅ネットワーク」の名称には2町のシンボルの山名が入っています。
3行政県域を包括する中新川(なかにいかわ)郡医師会と連携することで、一行政機関の上市町が複数の行政県域に関わり、横の連携による事業展開をされておられることが大変特徴的な活動でした。
 富山県の地域特性として、在宅資源(入所系施設)が全国で2番目に多い都道府県であり、かつ女性の就業率が全国で一番高い事から、介護は基本的に施設で受ける、という地域文化が根付いている、という事を伺いました。
 
市町の拠点事業所活動としては、以下のお話を伺いしました。
在宅医療福祉従事者にアンケート調査を行い、職種ごとに課題や連携についての阻害要因を抽出しています。
すべての事業所、関係者を対象とした全体会として在宅医療推進連絡会を開催しています。 
意見交換は地域や、職種を混合したグループで行われ、主治医不在時に副主治医が看取りをおこなった事例などが共有されました。
地域全体でどのように住民の生活を支えて行けるのかという非常に大きな課題に対して、行政主導で取り組みが始まっていました。
 
 

写真左から    柳田 保健師 、 宮崎 課長 、  関野 看護師






情報共有ツールによる、多職種の連携促進と負担の軽減に対する対策の検討も始まっておりました。

在宅医療介護連携ツールとしてマイクロソフト社シェアポイントを使用した、患者情報を共有する連絡ITツールを準備中だそうです。

非常に安価で設置ができる事や、もともと保有されているPCなどの端末を活用できることで設備投資コストが削減されるという特徴があります。

 データを自動的にバックアップするシステムやデータを抽出するソフトウェアについて委託で開発を予定されています。

 
当事業の開始前に、近隣の平成23年度拠点事業所 福井県 大野市様へも事前訪問と拠点事業所活動展開に関する情報収集を行われており、その積極的な姿勢が大変素晴らしいと感じておりました。
 住民の暮らしを守る行政機関として、当事業の活動が今後の住民の安心安全な暮らしに向けた取り組みとなります事を強く感じます。
 
 
 

 上市町は行政機関として様々な住民の相談に対応されておられました。

 結婚相談まである事に非常に驚きました☆

 
 

 

 


 
 
静かな時間が流れ、緑がまぶしい上市町で、「在宅連携医療班」の皆様の熱い思いが、
住民の大きな安心につながる事を感じます。
お忙しい中、ご対応いただきありがとうございました。