訪問日時:2012年12月13日(木) 13:00~
事業担当者:地域医療連携室 豊永智和様
本日は広島県尾道市因島にある在宅医療連携拠点事業所、因島医師会病院へ訪問させていただきました。
当日はJR尾道駅からしまなみ海道を通ってバスでうかがいました。
因島医師会病院は、昭和57年に開設された一般病床92床、障害者等一般病床52床、回復期リハビリテーション病棟53床の197床の病院です。
開放型病院であり、因島医師会病院に入院中もかかりつけ医が病院勤務医と共同診療を行う事で、安心感につながり、在宅復帰への情報共有も図られています。
平成24年5月には隣接地に介護老人保健施設「ビロードの丘」が開設され、因島医師会病院と渡り廊下で結ばれました。
介護保険制度開始当初から、医師会立病院として地域の診療所の看護師にケアマネジャー資格を取ることを推奨していて、医師会立病院を会場として説明会や勉強会なども開催しておられました。
地域の診療所に勤務するケアマネジャー資格を有する看護師は、因島医師会ケアマネステーションの非常勤職員として活動しています。医師会立病院を退院し在宅復帰する方に、かかりつけ診療所の看護師兼ケアマネジャーが対応することによって、医療と介護の連携がスムーズに行われています。現在では看護師だけでなく、薬剤師、鍼灸師、歯科衛生士の方もケアマネジャー資格を取得されています。
医療・介護資源が限られた島しょ部で、現在ある資源を有効活用している先進的な取り組みです。
バスからの眺め。天気が良く海がきれいでした。
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在宅医療連携拠点事業では、南部地域包括支援センターの担当地域の因島地区、生口島瀬戸田地区を対象に活動されます。因島と生口島は橋が開通する以前、「因島は尾道市」「生口島は三原市」と医療圏や商業圏が異なっていて、生口島の一部は三原市医師会の担当地区です。
現在は介護事業所との連携がすすみ、毎月開催している居宅介護支援事業所連絡会は因島、生口島で交互に開催されています。
また地区民生委員との連携も、南部地域包括支援センター主体で行われており、居宅介護支援事業所と民生委員の連絡会を毎年2回開催しています。
因島と生口島を結ぶ生口橋
瀬戸内海
尾道市では、内閣府の地域活性化総合特区の指定を受け、尾道地域医療連携推進特区として、「医療・介護情報基盤の構築に向けた取組」「離島患者等の在宅医療の充実に向けた取組」を行い、ICTを活用した発展的な地域医療連携モデルの確立を目指します。因島の隣島、細島(人口60人)の患者を対象に、医師、訪問看護師、薬剤師、患者の4ヶ所にiPadを置いて使用し、遠隔診療の実証を行っています。
IPAD活用開始のニュース映像も見せていただきました。
南部地域包括支援センターは介護老人保健施設「ビロードの丘」にあります。
因島医師会の居宅介護支援事業所・訪問看護ステーション・訪問介護事業所が併設されています。
当日はお忙しい中ご対応いただきありがとうございました。
今後の皆様のさらなるご活躍をお祈りしております。